トランコムは6月17日、5月10日に発生し協力会社の社員1名が死亡した稲沢ロジスティクスセンター(愛知県稲沢市)の火災事故で、経営責任明確化のため役員賞与を減額すると発表した。
清水正久社長は2008年度の役員賞与の全額、沼田雅和・取締役常務執行役員は30%、松岡忠・取締役執行役員は20%をそれぞれ減額される。また、武部宏会長は全額を自主返上する。
再発防止策として、主管部署としての事業推進室の機能充実を図り、安全対策を含む全事業所の定期巡回を徹底し防火防災に対する改善措置を継続。体制強化を図るほか、設備の取扱に関するマニュアルの整備及び従業員教育を行い、防火に対する認識を強化。
各設備のマニュアルに従い、今後も定期的に防火点検を実施し、防災意識の向上と再発防止、発生時の安全な避難誘導の徹底のため、防災訓練を徹底する。物流センターの再建では取引先とも基本的に合意しており、防火・防災に万全を期した計画を策定する。