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日産/部品の引取輸送インドでも採用

2009年06月24日/CSR

日産自動車が6月23日に発表した「サステナビリティレポート2009」によると、国内物流関連の2008年度のCO2排出量は約8.8万t-CO2で、総量では2007年度比で約2.3万t-CO2減少した。

CO2の発生抑制の取組としては、自社手配のトラックがサプライヤーを回り、必要な部品を引き取る「引取輸送方式」を2000年から導入。これで従来隠れていた物流の無駄な部分を可視化し、またサプライヤーと協働で納入頻度の適正化や輸送ルートの最適化、荷姿の改善にも取組んだ。引取輸送方式は中国、タイでも導入され、今後はインドに建設中の新工場でも採用する予定。

欧州地域では、アライアンスパートナーのルノーと協働し、部品・完成車の共同輸送を実施。英国と欧州大陸間で行っている共同フェリー輸送では他社とも提携し、相互利用による輸送効率の向上に取組んでいる。さらに、輸送効率向上とCO2排出量の低減のため物流手段を見直し、海上輸送と鉄道輸送へのモーダルシフトを推進。国内での完成車輸送では約60%を海上輸送化した。また、関東地区から九州工場への部品輸送はほぼ全量を鉄道や船舶で輸送し、船舶へのモーダルシフトでは優良事業者として国土交通省から認定されている。

海外拠点では地理的特性を生かした輸送手段を選択し、中国では内陸に位置する工場への部品輸送に鉄道輸送や河川輸送を利用。完成車輸送にも輸送先に応じ鉄道や船舶を使い、従来のトラック輸送からの切り替えを推進中。メキシコでも国内への完成車輸送に鉄道を利用する比率を高めた。

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