IHIは7月23日、子会社で自動車用ターボチャージャの生産を行う無錫石播増圧器有限公司(WIT)が中国江蘇省無錫市の無錫国家高新技術産業開発区に建設していた新工場を開所、ことし9月に量産を開始すると発表した。
投資金額は約10億円で、2012年には、20万台/年の生産能力を有する工場(延床面積:約6904㎡)となる。
新工場は、江蘇石川島増圧器有限公司(JIT)、長春富奥石川島過給機有限公司(FIT)に次ぐ、中国でのIHIグループ3拠点目の自動車用ターボチャージャの生産工場。工場の完成により、現在、JIT、FITの2拠点で30万台/年の自動車用ターボチャージャの中国での生産能力を、2013年には、WIT加えた3拠点で生産台数80万台/年まで拡大する。
これまで、ターボチャージャは、主にディーゼルエンジンに搭載されていたが、今後はヨーロッパを中心に、ガソリンエンジンのダウンサイジング化が進み、ディーゼルエンジン向けだけではなく、ガソリンエンジン向けのターボチャージャの需要も拡大していく。