TCMは7月24日、国内販売子会社と生産工場の統合を発表した。
東北TCM(宮城県仙台市)など国内販売連結子会社10社を近畿TCM(大阪府守口市)に統合し、業務の標準化、情報の共有化による経営資源の効率化を図る。また、顧客ニーズに適合した商品開発、営業拠点の展開、新規顧客の開拓などに経営資源の再配分で、強固な販売・サービス体制の確立を目指す。
再編は近畿TCMを存続会社とする吸収合併で、他の9社は合併後解散する。なお、近畿TCMは合併後TCM販売に社名を変更する。さらに竜ヶ崎工場(茨城県)と壬生工場(栃木県)の2工場で生産しているホイールローダ生産を竜ヶ崎工場に集約。壬生工場を閉鎖する。
これにより製品開発期間の短縮、資材調達の一元化、在庫圧縮などを図る。閉鎖する壬生工場の従業員は、グループ内で再配置される予定。
これらの動きで一時的な移転費用として、上期に3億約1500万円の特別損失発生を予測。日立建機グループより受託していたホイールショベルなど一部の機種の生産の中止で、下期の売上高は10億円程度減少する見込み。