日立建機とTCMは8月31日、日立建機を完全親会社、TCMを完全子会社とする株式交換契約を結んだと発表した。
日立建機は1949年に純国産技術によるパワーショベルを発売以来、総合建設機械メーカーとして事業を継続してきた。TCM は1949年に国産初のフォークリフトを、1960年には国産初のホイールローダを完成させ、ソフト・ハード両面での独自技術をコアとした総合物流システムメーカーとして事業展開してきた。
また、日立建機とTCM は、業容の回復と拡大のための戦略として、成長を牽引する新興国でのプレゼンス拡大と回復が期待される先進地域での事業基盤の強化を目指している。両社の提携の深化により、日立建機は、経営資源をより有効に活用することで、製品力の強化や、グローバル最適生産体制の構築、業務の効率化によるコスト削減を進めることによって、収益力と株主価値の向上が可能となる。
TCMは、日立建機の完全子会社になることで、日立建機の事業基盤の更なる活用や、経営基盤の安定化、成長へ向けた経営資源の戦略分野への機動的な投入が可能となる。