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ブリヂストン/新潟-滋賀を鉄道輸送にシフトでCO2を75%削減

2009年09月01日/CSR

ブリヂストンは9月1日に発表した「CSRレポート2009」の中で、2008年度の物流分野のCO2排出量は7万3100トンと前年度対比では総量で16%減、エネルギー原単位で2%減を達成した。

モーダルシフトでは、タイヤ原材料のカーボンブラックを生産する旭カーボン(新潟)と彦根工場備蓄倉庫間で、往復約1000kmの工程を20フィートの専用コンテナを使用して鉄道輸送に切り替えて、年間CO2排出量を従来対比約75%(2599トン)削減を見込んでいる。2008年度はモーダルシフト率は6%、軽油削減量141万4000lを達成した。

物流子会社のビーエス物流が「総合配車システム」を活用して、工場と地区倉庫間の往復輸送比率の向上も行う。2008年度は、29%の目標に対し達成率34.2%となり、目標を達成。2009年度は31%を目標に掲げる。

加えて物流部門と生産部門の連携で、需要地に近い工場での生産や物流拠点の整備を行い、工場と需要地の輸送距離短縮を図っている。工場や地区倉庫から小売店にタイヤを直接納入する小売店直送比率を高め、輸送距離の短縮も進めている。

輸送効率化の取組は、車両の大型化による1台当たりの積載量の増加が挙げられている。2002年度から工場から国内の主要物流拠点や積出港までの車種別の配車台数と取扱量を把握する体制整備に取組み、2003年度からは「輸送実績管理システム」を構築して輸送距離・積載率などのデータを管理。輸送量の平準化と貨物量の定量化を図っている。

2006年度からは、改正省エネ法にも対応しうるシステムを構築し、使用車種と積載量をより厳密に把握することで、大型車両での輸送に切り替えられるよう配車計画を組み立てた。2008年度の車両大型化比率は全社で88%と前年度と同じだった。

タイヤを海上コンテナへ積載する場合は、トラック・バス用タイヤの圧縮積みや、建設車両用タイヤで大きさが異なるタイヤを組み合わせて積み込み、生産工場ごとにコンテナに積み込んだ際に発生していたコンテナ端数や余剰スペースを制御するために、タイヤを1カ所に集約して同一コンテナへの積み込むなどの方法で積載効率の改善に取組んでいる。

これらの取組で、海上コンテナへのタイヤ積み込み本数を増やし、2008年度はコンテナ(40フィート・コンテナ換算値)273本分を削減した。

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