住友軽金属は9月2日、アルミ押出素材、部材加工事業、アルミ加工品事業の再編を発表した。年間おおよそ45億円の損益改善効果を期待する。
アルミ押出素材と部材加工事業の再編ては、押出素材生産拠点の集約やアルミ押出素材事業の分社化・事業統合を図る。
押出素材の生産拠点は名古屋製造所と千葉製作所があり、グループとしては群馬アルミニウム(伊勢崎市)と日本アルミ安城製造所がある。
千葉製作所は2010年3月に操業を停止し、名古屋製造所やグループの群馬アルミニウム、日本アルミ安城製造所へ、順次生産移管する予定。
従業員は操業度が回復している他の部門や関係会社の欠員補充として配置転換する。
アルミ押出営業部門と名古屋製造所押出製造部門をそれぞれ分社化し、事業統括兼販売会社「住軽テクノ」と製造会社「住軽テクノ名古屋」を設立する。
統括会社「住軽テクノ」の傘下に、生産拠点として群馬アルミニウム、日本アルミ安城製造所、部材加工のテイネン工業、自動車熱交用多穴管事業のスミケイチェコを加え、グループのアルミ押出素材・部材加工事業を統合する。
現在の販売会社「新泉アルミニウム」は「住軽テクノ」に統合する。アルミ押出素材・部材加工事業統括会社「住軽テクノ」には営業本部・技術開発本部・品質保証本部・業務本部を設置し、グループのアルミ押出素材・部材加工事業の営業体制強化や製品開発機能・品質保証体制強化を図る。