NECソフトは9月10日、物流業向けにサービス内容を強化した運行管理ASPサービス「DriveManagerV2（ドライブマネージャーブイツー）」を、14日から提供開始すると発表した。
エコドライブと車両運行管理のASPサービスとして2005年3月から始動している、「DriveManager（ドライブマネージャー）」について、物流業向けの車両運行管理サービスの提供をスタートする。従来は、一部の車種に限定したトラックには対応していたが、デジタルタコグラフと同等の機能を搭載し通信機能をもつ新型車載端末とNECソフトASPセンターとの連携によりサービス拡大を実現した。
ASPサービスで提供するのは、リアルタイムGPS動態管理、運行管理、業務連携の3点。リアルタイムGPS動態管理については、車両のリアルタイム位置や走行軌跡の地図表示に加えて、荷積、荷卸、待機、休憩などの業務状況を画面表示。速度超過、急加減速などの危険挙動発生や庫温異常といった異常事態を管理者の携帯電話などへメールでリアルタイムに通知する。
運行管理は、帰庫後のトラック内での帰庫ボタン押下による運転日報（陸運局の認可帳票）自動出力に加え、運転日報、安全日報や各種帳票類（運送実績帳票、安全関連帳票、車両管理関連帳票）の出力が可能だ。業務連携については、車両の運行データはASPセンターで1年分を保存。データを活用して、既存業務システムとの連携ができる。
「DriveManagerV2」の特長は、デジタルタコグラフソフト（スタンドアロン端末型）と同等の機能をASPで実現。車両データをパケット通信でASPセンターへ自動送信するため、これまでドライバの負担であったメモリーカードでのデータ受け渡しが不要。ASPサービスのため、ユーザー側システムの保守運用業務を軽減する。インターネットの環境があれば、本社、支店、営業所間での相互のデータ参照が容易となる。
車載端末はオープン価格。ASPサービス月額利用料は通信費込みで1台2980円（税別）。今後3年間に1万台の販売を見込んでいる。
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