カシオ計算機は9月10日、業務用PDA「カシオペアDT－5300」6モデルを25日から発売すると発表した。
ユニバーサルデザインや独自の「Blanview（ブランビュー）液晶」を採用することで業務上の使いやすさを追求するとともに、非接触ICカードによる認証やデータの自動消去機能などセキュリティの向上を実現させた。
同社は2007年9月、2.4型QVGA画面を搭載した小型・軽量のハンディターミナル「DT－X7」を発売。小売業・物流業を中心に好評を博している。
新製品は、DT－X7同様にユニバーサルデザインを採用。タッチパネル付きの3.7型VGA大画面を備えた本格的なPDAでありながら、数値入力用のテンキーも備えている。片手で楽にグリップできる幅約78mmのラウンドフォルムを実現した。
3.7型VGA大画面には、光の透過率を約1.3倍に高めバックライトの消費電力を約2分の1に抑えた「Blanview液晶」を採用。屋内外での優れた視認性を低消費電力で実現する。液晶パネルとタッチパネルの間に透明な衝撃吸収材を封入することによって、画面の耐衝撃性能を約10倍に高めた。
画面の周囲には非接触ICカード読み取り用のアンテナを装備。従来の業務用PDAで一般的なパスワード入力によるログイン認証に加えて、FeliCaやMifareなどのICカードを用いたログイン認証にも対応する。ログイン後は、WPA2に対応した無線LANを通じてサーバにアクセス。店舗内での接客時の在庫問い合わせや、医療現場における投薬歴のチェックなど、さまざまな情報照会業務が安全に行える。
落下強度1.5mを実現するとともにIP54準拠の防塵・防滴性能を備え、さらには氷点下（－20度）での動作にも対応。店舗や医療などのフロントエンド業務に加え、倉庫などのバックヤード業務などにも活用できる。
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