川崎化成工業は9月16日、川崎区塩浜の川崎工場・塩浜の一部敷地（敷地面積3万1104㎡中の約1万6500㎡）を譲渡すると発表した。
現在、今年度中の譲渡に向け、譲渡候補先との間で条件などを交渉中。
今回の譲渡は、生産部門と研究開発部門の一元化による効率化と新規機能材の事業化のスピードアップを目指すためで、従来から川崎工場・塩浜の研究開発を中心とした機能を、主力工場である川崎工場・千鳥に集約する準備を進めてきた。
そこで集約後の川崎工場・塩浜の有効活用法を検討した結果、同工場の一部を譲渡を決めたもの。川崎工場・塩浜には、製造設備（リンゴ酸、フマル酸ソーダ、脱硫触媒NQS）、技術研究所と試作実験設備、倉庫などを設置しており、このうち技術研究所は、千鳥工場内に建設した事務研究棟への移転を段階的に進めている。
製造設備なども千鳥工場に順次移設する方向で検討中。なお製造品目のリンゴ酸は年内に生産を中止し、在庫の販売終了で事業から撤退する予定。
