日清製粉グループ本社とオリエンタル酵母工業は6月18日、フランスのユーロジャーム社との間で、アジアにおける製パン改良剤などの事業に関する業務提携を結ぶと発表した。
業務提携を強固なものとするために、日清製粉グループ本社は、ユーロジャーム社の支配株主であるモバゴ社を中心とする既存株主から、ユーロジャーム社の発行済株式総数の約14.8％に相当する株式を取得するほか、モバゴ社との間で株主間契約を締結する。
日清製粉グループ本社とオリエンタル酵母工業は、経済成長の著しいアジアにおけるベーカリー市場に注目し、製パン改良剤等の事業において、ユーロジャーム社と互いに保有する技術、ノウハウ、製造設備、販売網を総合的に活用することにより、海外事業展開の拡大を図ることが可能になると考え、業務提携契約を締結することになった。
業務提携の内容は、ユーロジャーム社製品の日本、中国、タイにおける独占的輸入権、製造販売権を2社が得るほか、中国における販売を目的とする日清製粉グループ本社やオリエンタル酵母工業とユーロジャーム社との間での持分比率を各50％とする合弁会社を設立する。ASEAN諸国における同様の取り組みを検討していく。
