三菱ふそうトラック・バス（MFTBC）は10月1日、ロシア市場向けに三菱ふそう製のトラックを生産・販売する合弁事業を設立すると発表した。
ロシアの商用車最大手のカマズ（Kamaz）と合意書に調印する。合弁事業の最終交渉は10月下旬の完了を予定している。すでにことし7月6日、両社は合弁事業設立に向けての覚書に調印している。
合弁会社は、社名を「ふそうカマズ・トラックロシア」とし、三菱ふそうブランドのトラックを販売する予定。
生産は、ロシアのタタールスタン共和国、ナベレジヌイェ・チェルヌイにあるカマズ社の工場で行う。合弁会社の販売部門と管理部門は、同共和国カザンを拠点とする。合弁会社は、小型トラック「キャンター」の生産と販売を行う。トラックはノックダウン生産による現地での組み立て。2009年内に生産を開始する予定。今後、部品・コンポーネント類の現地調達化を進めていく。
合弁事業は、2008年12月にダイムラー・トラック部門が結んだ、カマズ、ロシア技術公社、トロイカダイアログ投資銀行との戦略的な提携関係が基盤となっている。同提携において、ダイムラー・トラック部門はカマズの株式を10％取得している。
