川崎造船は10月29日、神戸工場でパナマのオーシャン・トランジット・キャリア・エスエイ向け55型ばら積運搬船「NORDTRADITION(ノルドトラディション)」の命名・進水式を同日行うと発表した。
同社が開発した55型ばら積運搬船の29番船で、進水後岸壁で艤装工事を行い、2010年1月に竣工し船主に引き渡す予定。
船型は船首楼付き平甲板型で、5船倉を有し、穀類、石炭、鉱石、鋼材などの貨物の運搬に適した船倉形状。同社が開発した抵抗の少ない滑らかな船首形状を採用して従来船型と比べて燃料の節約を可能としている。
各ハッチカバー間の船体中心線上に4基の30トンデッキクレーンを装備しており、荷役設備のない港湾でも荷役作業が可能。