安川電機は10月29日、食品・薬品・化粧品など小物製品の箱詰め・箱積みに最適な産業用ロボット「MPK・MPL」シリーズを11月1日から販売開始すると発表した。
食品・薬品・化粧品などの小物製品では、複数の数量単位で複数の種類を化粧箱などに詰めて販売されることがあり、ベルトコンベアなどで運ばれてくる製品をピックアップし箱詰めする作業は多くの人手が必要となる。
製品単体の箱詰め（ピッキング）から、輸送単位での箱詰め（パッキング）・箱積み（パレタイジング）の自動化を実現するため、各工程で必要とされる搬送ロボットを製品化し、トータルでの物流自動化搬送システムの提供を可能にした。同一メーカによるロボット提供により、ライン構成検討から、立ち上げ・調整、メンテナンスなどの顧客生産の条件下で、システムとしての提供が可能。
各工程で準備される搬送ロボットは、クラス最高の動作速度を備えるとともに、ハンド部への配管・配線をアーム内に収納し、動作時の干渉・絡みを無くすなど、顧客の生産性向上に貢献する。
ビジョンセンサとの組み合わせで、2つのコンベア上を高速で流れてくる小物製品や化粧箱に対し複数のロボットを負荷の偏りなく効率的に動作させる、リアルタイムオートスケジューリング機能を持ったソフトウエアを備えている。流れてくる製品をどのロボットが取るのか、取った製品をどの箱のどの位置に置くのかなどを自動演算する。
