昭和電工は11月9日、中屈折タイプの眼鏡レンズ向け樹脂「SR-21」の量産を2010年初めから開始すると発表した。
世界的に拡大が見込まれる需要を見越して量産をスタートさせる。
量産を開始するSR-21は、独自技術により開発したアリルエステル樹脂。従来品と比較し、白色度が高いことが特長。最近では、白く透明感のあるレンズのニーズが高い。
SR-21は成型加工が容易であるため、レンズ製造時の生産性向上が期待できる。すでに一部サンプル出荷を行っており、顧客から高い評価を得ている。
同社の大分コンビナートに現在建設中のSR-21生産設備は、原料であるアリルアルコールからの一貫生産体制になっており、高効率の生産が可能となる。