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新日鉄/インドネシア社を子会社にアジアの旺盛なブリキ需要取り込み

2009年11月11日/物流施設

新日本製鐵は11月11日、インドネシアのラティヌサ社へ出資を行うと発表した。ラティヌサ社の経営権を取得し、同社は新日鉄の連結子会社となる。

グローバルプレーヤー戦略の一環として、アジアにおける旺盛な容器用鋼板(主に食缶・飲料缶向け)/ブリキ需要を取り込むのが目的だ。

インドネシアの国営製鉄会社であるクラカタウ社は、ブリキ製造・販売子会社であるラティヌサ社の民営化を目指し、一般市場への株式公開手続きを進めると同時に、戦略的パートナーとなる可能性のある関係先に対して、入札による株式売却を実施していた。

新日鉄は、三井物産、メタルワン、日鐵商事とともにコンソーシアムを組成して入札に参加。4社合計で、株式公開後の55%に相当するラティヌサ社株をクラカタウ社から取得することで合意した。新日鉄は、4社間のコンソーシアム内で過半数となる35%を保有し、ラティヌサ社を連結子会社とする予定。

新日鉄は、ブリキ原板の安定供給や技術指導などを通じ、ラティヌサ社の競争力を強化して、伸長するインドネシア内需の取り込みを目指すとともに、日本国内での製造拠点、グループ会社である広州太平洋馬口鐵有限公司、タイのサイアム・ティンプレイトに続き、インドネシアにおける容器用鋼板/ブリキ製造拠点を確立・強化。成長するアジア市場でブリキ事業を発展させていく考えだ。

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