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アイ・ティ・アール/2009年度のSCM市場規模207億円

2009年11月12日/調査・統計

アイ・ティ・アールは11月12日、国内のサプライヤーチェーン管理(SCM)、製品ライフサイクル管理市場の国内43ベンダーを対象に行った調査結果の概要を発表した。

それによると、サプライチェーン計画システム分野、倉庫管理システム(WMS)分野は出荷金額が落ち込み、2008年度のSCM市場は国内出荷金額が206億2000万円、前年比1.2%減と縮小した。

この減少は、製造業が主要顧客のSCM製品を景気低迷によるIT投資抑制の波が直撃した結果と見られる。同市場はサプライチェーン計画システム(SCP)、サプライチェーン実行管理システム、WMS、輸配送管理システム、サプライヤー関係管理、生産スケジューラの6つの製品市場で構成されているが、特にSCP市場が16.7%減、WMS市場が11.9%減と大きく減少した。

2009年度も引き続きIT投資の抑制傾向が続き、SCM市場の規模は約207億2000万円とほぼ横ばいで推移する見通し。

アイ・ティ・アールの浅利浩一プリンシパル・アナリストは、「(SCM市場で)適地生産、集中購買、多国間物流などの世界規模でのSCMのオペレーションが不可避になるとともに、その重要性が高まっていることには変わりがない。国内外のサプライチェーン業務を一貫性の高いシステムで可視化し、機敏に対応するニーズが大きく減少することはないだろう」とコメントしている。

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