IHIは11月19日、子会社のIHI運搬機械から岸壁に設置し、ばら積み貨物船から鉄鉱石や石炭などを複数のバケットで連続して陸揚げする、バケットエレベータ式連続アンローダを2基受注したと発表した。引き渡しは2012年の予定。
IHI運搬機械の同公司向けのアンローダは今回受注した2基を含めると計4基となり、台湾向けの同型アンローダの輸出実績は計10基になる。
今回受注したアンローダは、同公司が台中製鉄所第2号高炉増設に伴う製鋼能力拡張工事の一環として発注したもので、台中港内の新鉄鋼バースに設置される。1基当たりの荷揚げ能力は鉄鉱石荷揚げ時が3000トン/時、石炭荷揚げ時が2100トン/時。
このアンローダは、荷を水平に掻きとって取り残しを少なくし、効率の良い荷揚げを行う水平サイドカッティング方式、船の動揺に合わせて掻き取り部が追従するフルフロート機構を採用している。
また、アンローダ先端の掻き取り部から陸上側コンベアに荷役物を輸送するルートがすべて密閉され、アンローダ外部への荷役物の飛散が防護されるトータルエンクロージャー設計を採用している。