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IHI建機/音声物流ソリューション導入で作業ミスを70%削減

2009年12月08日/IT・機器

ヴォコレクトジャパンは、音声物流ソリューション「Vocollect Voice」を導入したIHI建機の部品センターでの導入後1年間の導入効果の検証結果が、作業ミスが前年比で70%削減され、作業精度は99.993%を実現したと発表した。

IHI建機の横浜の部品センターは、約6万点の部品を管理している。Vocollect Voiceの導入は、部品センターで作業の標準化、作業工程の簡素化などを目標に2008年6月より循環棚卸作業、入荷検品作業、格納・ピッキング・出荷検品作業で段階的に実施した。

どの工程でも1-2か月程度の導入期間を経て実稼動しているが、導入で循環棚卸作業の生産性が前年同月比で平均46%向上したほか、入荷検品作業でも2名から1名へ作業人員が半減した。

格納・ピッキング・検品作業では、前年比で作業ミスが70%削減され、作業精度は99.993%に向上。社員教育の面でも現行のオペレーションを止めずに就業時間内に全て完了した。このほか数値化できない成果として、作業進捗のリアルタイム管理が可能になっている。

従来はバッチ処理のためリアルタイムの管理ができなかったが、Vocollect Voiceの導入後は音声に沿ってデータ更新まで一括した作業を遂行でき、作業効率が大幅に向上した、

導入に当たっては、まず倉庫内業務をパターン化し、独自の仕様を盛り込んで音声フロー化した。接続には無線LANを経由して、本社の基幹業務システムと携帯端末「Talkman」を装着した作業員による音声でのリアルタイムの進捗管理や、データ更新が可能になり、事務所に戻って確認していた基幹システムの情報もその場での確認できるようになった。

花園啓・IHI建機社長室情報システムグループ課長は、「従来の既存基幹システムを変更せず、Vocollect Voiceの導入で作業進捗のリアルタイムの管理が可能になった。そのことによる作業効率の改善効果は非常に大きい」と、導入後の効果に満足している。IHI建機は今後、製品製造現場でのピッキング作業などでもVocollect Voiceの導入を検討している。

ヴォコレクトジャパンは下記URLを参照。
http://www.vocollect.com/jp/

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