古野電気は12月15日、船舶向け衛星通信機器のラインナップを拡充し、海外事業拠点を新設したと発表した。
今後は、通信機器本体の販売に加えて、通信回線を総合的に顧客へ提供するサービス「セーフコムネット」を展開し、顧客ニーズに応じた常時接続・高速通信とコストパフォーマンス改善を両立するブロードバンド通信環境を構築し、顧客の航行安全と運航効率の向上に貢献していく。
同社の船舶向け無線通信事業については、インマルサット衛星通信機器の開発・製造販売をメインに展開していた。同社は、インマルサットの第4世代衛星通信サービス「フリートブロードバンド」対応の最新型通信機器2種と、最大1Mbpsの高速ブロードバンド通信を実現するKu帯「VSAT」(ヴイサット)装置を開発。船種・航行海域・活用目的などの幅広い顧客ニーズに対して、的確に衛星通信機器を提供できる品ぞろえとなった。
海外に事業拠点を新設し、船舶向け通信プロバイダー(衛星接続サービス提供業者)として本格的に事業展開することになった。