住友商事と秋山精鋼は1月4日、ベトナムのハノイ地区に、秋山精鋼60%、住友商事40%の持ち分比率で合弁事業を開始することで合意し、昨年12月に正式稼動したと発表した。
秋山精鋼の製品力や生産技術力と、住友商事のベトナムにおける事業経験を融合させることによって、ハノイ地区でのプリンターシャフト用磨棒供給を中心に磨棒事業の拡大を図る考えだ。
秋山精鋼は、日本の磨棒メーカーとしては初のハノイ地区での磨棒製造事業への進出となる。
ハノイ地区にはキヤノン、ブラザー工業がすでに進出して、プリンターを生産しており、関連部品メーカーも同地区に進出している。部品メーカーで加工するプリンターシャフトに使用する磨棒はベトナム国内では製造されていないため、今回の共同事業により、安定的に高品質・短納期での磨棒供給を行うことが可能になるとみている。