東レと韓国の東レセハンは1月12日、中国で高機能ポリプロピレン長繊維不織布事業を展開している東麗高新聚化(南通)有限公司(略称:TPN)に製造能力2万トン/年の設備を増設すると発表した。
増設の投資額は約50億円で、新設備は2011年3月に稼働する予定。増設後のTPNの生産能力は3万8000トン/年に増強される。
今回の増設で、東レセハン社の5万トン/年の製造能力を加えると、東レグループ全体では年産8万8000トン/年となり、ポリプロピレン長繊維不織布の製造能力がアジア1位となる。
ポリプロピレン長繊維不織布は生理用ナプキンなどの衛生材料、手術用のガウンや覆い布などのメディカル用などに使用され、中国需要は急速に拡大しており、年率20%超の成長が見込まれ持続的に増加すると予測されている。