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アミタHD/福岡の臨海地域に再資源製造施設設け出荷

2010年01月26日/CSR

アミタHDは1月26日、子会社のアミタが地上資源事業で九州地区への進出を決めたと発表した。

5月に福岡・北九州市の北九州エコタウンエリアの響灘臨海工業団地内に再資源化拠点、「北九州循環資源製造所」を開設する。

アミタは、「廃棄物」を価値ある「地上資源」ととらえ、原料や燃料にできるものを発見・加工し、別の用途を見つけることで資源として再生する「地上資源事業」を30年以上にわたり展開している。

資源やエネルギーの枯渇などの環境問題は深刻化しており、物質やエネルギー循環を促進しようという社会ニーズは今後高まると予想される。アミタは、九州地区での再資源化市場を見込み、再資源化拠点となる「北九州循環資源製造所」を、北九州エコタウンエリアの響灘臨海工業団地内に開設することを決めた。

響灘臨海工業団地は、リサイクルポートを活用した入出荷が可能である点や、立地が地上資源事業の今後の東アジアへの展開の玄関口として最適であることなどが決め手となった。九州地域は半導体や、自動車産業をはじめ、食品や製薬など製造業が盛んで、再資源化における潜在的な市場があると同社は見ている。

今回開設する北九州循環資源製造所のほか、今年度新たに関東地方に循環資源製造所を開設する。アミタは太平洋ベルト地帯に位置する、茨城・筑西市と兵庫・姫路市を含む計4地域に再資源化拠点を構えることになる。一方、食品残渣などの有機系の未利用資源からエネルギーを生み出す京都・京丹後市の循環資源製造所や、全国300か所以上の独自の再資源化ネットワークを含めた流通網を駆使することにより、国内はもとより、東アジア全体の資源循環やCO2削減への貢献を目指す考えだ。

北九州循環資源製造所では、独自の「調合」技術を用いて、多種多様な産業廃棄物から、安定した品質のセメント原料(原料系、燃料系)、金属原料、鉄鋼用(特殊鋼、普通鋼)代替原料を製造する。年間最大生産能力はおおよそ9万6000tで、受入品目は、燃え殻、汚泥、廃油、廃プラスチック類、動植物性残渣、ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず、鉱さい、ばいじん、木くず、金属くずを予定している。

臨海地域に位置するため、リサイクルポートを活用した入出荷が可能。遠方の廃棄物の取り扱いや、生産した製品の国内外への出荷が可能となる。初年度は約1万8000tの製造を見込んでおり、次年度以降は稼働率100%を目指す。

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