新日本製鐵と100％子会社の日鉄鋼管は1月27日、中国江蘇省に新会社を設立すると発表した。
中国の華東・華北地区における自動車用鋼管需要をとらえるため、日鉄鋼管が、トシダ工業の中国現地法人「無錫梯欺迪汽車部件有限公司」（無錫トシダ）を子会社化する。設備増強などを実施したうえで、同社を造管、伸管、加工まで含めた自動車管一貫製造体制を拡充した「無錫日鉄汽車配件有限公司」として発足させる。
日鉄鋼管は、日本国内にて小径電縫鋼管の生産・販売を行っている。同社の約70％を占める自動車用鋼管の製造技術を活用し、伸長する中国マーケットにおける自動車用鋼管需要をとらえるために、初めて海外事業を展開することを決めた。
新会社の営業許可証取得は3月中旬ごろで、新工場建屋建設の完了が9月末。既存設備移設完了が2011年9月末となる見通し。
新会社の概要
社名：無錫日鉄汽車配件有限公司
所在地：中国江蘇省無錫市
事業内容：自動車用鋼管、部品の製造・販売
資本金：約12億円
出資構成：日鉄鋼管（51％）、トシダ工業（17％）、日鉄商事（12％）、新日鉄（10％）、住友鋼管（10％）
