アプリソジャパンは2月3日、新日鉄ソリューションズとの協力で、いすゞ自動車向けに製造・物流実行管理ソリューション「FlexNet」を用いて、工場から船積み場までの各拠点での流通状況の計画と実績を把握する可視化を実現したと発表した。
いすゞ自動車は海外生産を拡大し、収益基盤の強化に向けて現地工場向けノックダウンパーツの輸出を強化するため、今回FlexNetをベースにした管理システムを構築。物流現場にある個別システムからノックダウンパーツの流通状況を自動収集し、計画との差異を分析できるようにした。
導入は、アプリソのパートナーの新日鉄ソリューションズが行い、システム開発期間は実質4カ月で終了。出荷担当者や物流会社は1台の端末でノックダウンパーツの流通状況を把握でき、欠品や滞留に対するタイムリーな対応が容易になった。
システムの利用者は、これまで3台以上の端末から流通ステータス情報を収集する必要があったが、新システムでは1台の端末で全情報が把握可能。さらに、正確な情報をほぼリアルタイムで把握でき、滞留が判明した時点で挽回作業を行える。
今後は、海外拠点でのノックダウンパーツの到着情報も含めた適用範囲の拡大や、部品出荷システムなど現場業務システムへのFlexNetの適用を検討するとしている。ジェリー・フォズニック アプリソジャパン代表取締役は今回の導入に関連し、「第1フェーズは終わったが、この成功が今後 同社の継続的なオペレーション改善に役立ち、ベストプラクティスを拡大することを支援するだろう」とコメントした。
■アプリソジャパン
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