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全日空商事/米クルミ加工会社の総代理店に

2010年02月15日/SCM・経営

全日空商事は2月15日、米国カリフォルニア州のクルミ加工会社、グローワー・ダイレクト・ナッツ社と輸入販売代理店契約を締結したと発表した。全日空商事は、同社の日本での正規総代理店となった。

グローワー社は2004年、クルミの生産農家がパッキング工場を建設し、加工、販売を行ったのがはじまり。外皮むき・乾燥工場や大規模冷蔵倉庫など施設の拡充や最新設備の導入を行ってきた。

1400エーカー(約566ヘクタール)の農園を所有し、原料生産、加工、販売までのほとんどを自社行う。2008年の年間取扱高は約1万5876トン(殻付きベース)で、米国では中堅規模のクルミサプライヤーに位置する。

日本のクルミ輸入量は、2002年以降1万トン(むき身ベース)前後で推移。2008年は価格高騰により7700トンに減少し、現在は回復基調にある。輸入量の約9割が米国産で、消費先は7割程度が製菓・製パン用、残りがリパック(量販店のミックスナッツなど)や佃煮、中食用といわれている。

全日空商事は2007年から同社と年間750トン(むき身ベース)ほどの取り引きを行っており、リパックや佃煮のマーケットを対象にしている。総代理店契約締結により、製菓・製パン市場への積極的なアプローチを行う考えだ。当面は年間1000トンを目標に販路を拡大する。

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