日本アイ・ビー・エムは2月16日、クラウド環境を活用し、自動車に関する利用者コメントの情報収集や分析を行うサービス「自動車業界向け市場情報分析サービス」を6月30日から提供すると発表した。
1社あたり5ユーザーを基本として提供し、自動車メーカー、部品サプライヤーなど米国の情報を活用したい企業からの利用を受け付ける。
このサービスは、米運輸省道路交通安全局が公開している自動車に関する利用者からの提供情報(英語)をデータとして活用。米国の利用者から米道路交通安全局に提供されているコメントなど59万件以上の情報を収集・分析し、顧客満足度の向上や他社製品に対する競争力強化のヒントに活用するもの。
日本アイ・ビー・エムの幕張データセンターにあるクラウド・コンピューティング環境を活用し、迅速かつ低価格でサービスを利用できるとしている。
利用者はキーワードを自由に設定して米道路交通安全局が公開するデータを検索でき、時系列分析や遍歴分析などを行って表やグラフの形で表示できる。このサービスでは、データの収集・分類・分析までを一貫して行うソフトウェア「IBM Cognos Content Analytics」を利用している。
今回は、東京基礎研究所で開発された自動車業界向け分析辞書をテキストマイニングに活用している。