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青山商事/首都圏の自社物流センター稼働

2010年02月19日/物流施設

青山商事は2月18日、千葉市美浜区の「青山商事千葉センター」を2月に本格稼動した。

本格稼動によって、重点出店地区としている首都圏での積極的な出店体制が整った。

<本格稼働した千葉センター>
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青山商事が2008年秋から本格展開しているインターネット通販事業は、年間30~40%増のペースで伸びており、千葉センターは事業を拡大するための物流拠点となる予定だ。

センター内には、通販商品用の撮影スタジオも設置。将来的にインターネット通販の物流機能を千葉センターに集約することでノンストップサービスを実現し、受注から発送までの時間を短縮する。

日本で初めてICタグを利用した自動化機器のホイールシステムを導入したのが最大の特徴。欧米で採用されているドイツのガートナー社のホイールシステムをひな型として、独自の工夫を加え、24時間ノンストップで高速無人ピッキングができる機能を備えた。

同機能によって、一日の適正な商品量を供給し店舗在庫を維持することで、店舗のバックヤード在庫を最小限にして賃借スペースを少なくできる。従来型店舗の売場面積は150坪以上が標準だったが、賃料の高い首都圏の物件においては100坪から120坪程度の店舗でも出店が可能になる。賃借料の軽減につながるとともに対象物件が広がり、出店のスピードを上げることができる。

首都圏の店舗に早朝納品することで、翌朝には売れた商品の売場補充ができるため、翌日の販売機会ロスを防ぐことができる。繁忙期では、早朝納品に加え夕方納品をすることで、当日の夕方以降の売り逃しも防止できる。

千葉センターから商品をハンガー納品することで、商品の売場補充が短時間で行え、仕入伝票入力などのバックヤード業務が軽減される。従業員の接客時間が増え、サービス向上を図ることができる。

これまでは、神辺商品センター(広島・福山市)と井原商品センター(岡山・井原市)の2か所のセンターにおいて、スーツや礼服、ジャケットなどの重衣料アイテムと洋品やカジュアルなどの軽衣料を全国の店舗に週2回程度振り分け配送し、田川商品センター(福岡県田川市)が補佐する体制となっていた。

千葉センターの本格稼動によって、これらの既存商品センターと組み合わせた最適な物流オペレーションを確立。47都道府県のすべてにおいてシェアNO.1を獲得するための物流体制と、売場の効率化を目指す考えだ。

24時間ノンストップ自動化機器のホイールシステムは、センター内に張りめぐらせたレール上を、ICタグ搭載のホイールに吊り下げたスーツや洋品が移動。保管、仕分け、出荷を自動的に行う。センター内に入庫する商品とホイールに搭載された最新のICタグとを紐付けし、センター内の情報管理を全て自動的に行うシステム。システム内においては、搬送、保管、仕分けはすべてホイールによって行う。

■施設概要
施設名:青山商事 千葉センター
所在地:千葉県美浜市新港32-22
施設規模:敷地面積1万3771㎡、5階建
建物面積:7139㎡
延床面積:2万7568㎡
建物竣工:2009年6月1日

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