財務省は2月22日、税関手続など輸出入などの関連業務を処理する輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS)で、空港での入出港手続のシングルウィンドウ化など機能・サービスを向上し、利用料金を約3割引き下げたと発表した。
Air-NACCSのシステム更改と同時に、海上貨物を処理するSea-NACCSと統合したことによるもの。
今回のシステム更改は21日午前5時に行なわれた。現在も特段の障害が発生することなく順調に稼働中。Air-NACCSの更改は、空港での入出港手続に係るシングルウィンドウ化を実現し、航空会社などが提出する入出港届などの電子化が推進する。
空港・港湾の入出港手続と輸出入手続の全てで、府省共通ポータルを通じたシングルウィンドウ化が実現する。また、税関手続申請システムから一部業務を移管することなどで対象業務を拡大。システムは24時間365日稼働となっている。このほかバックアップセンターを設置し、危機管理対策を強化した。
Sea-NACCSとAir-NACCSの統合で、ハードウェアの集約、メンテナンスの効率化などを通じ、システム運用コストが低減されたため、利用料金の引下げが行われた。また経済産業省が運営する貿易管理手続を処理する貿易管理オープンネットワークシステムもNACCSへ統合。
今後は、動植物検疫などの他省庁システムをそれぞれのシステム更改時期に合わせてNACCSへ統合する予定。