三井造船は5月18日、全額出資子会社のMES由良が、修繕船や新造船の構造物(ブロック)の生産効率の向上を図るために昨年2月に着工した、ドック延長工事が完成したと発表した。
MES由良のドックは、従来長さが350メートルあり、ドックの効率的な運用のために船舶を2隻同時に入渠させ、修繕を行ってきた。現状ではドックの長さが十分でないために2隻同時に入渠できる船種の組み合わせが限定されていた。
工事によって、ドックの長さを55メートル延長することで、パナマックスバルクキャリアー、ハンディマックスバルクキャリアー、チップ船、フェリー、自動車運搬船等のさまざまな組み合わせでの入渠が可能となった。
現在、MES由良には年間65隻前後の修繕船が入渠しており、ドックの拡張により2隻同時入渠船が増えることによって、約20隻の入渠船数の増加を見込んでいる。