三井造船は5月21日、千葉事業所で建造中だった、リベリア国のサミーシッピング社向けダブルハルVLCC(超大型油槽船)「カズサ」(KAZUSA)を完成し、同事業所にて船主に引き渡したと発表した。
輸送効率を向上した新船型「三井マラッカダブルマックス」を開発し2005年5月に1番船を引き渡しており、同船は8番船となる。
マラッカマックス船型としては最大の載貨重量と最大の貨物油艙容積をもち、最頻比重の原油を効率よく輸送できる船型。特に海洋・地球環境の保全に配慮して、船体はもちろん、燃料油タンクのダブルハル(二重船殻構造)化やポンプ室の二重底化を実施している。
新たに開発したプロペラの推進効率を高めるための省エネ装置を装備し、航海速力と燃費の向上を図っている。