カネカは6月7日、100%出資子会社のカネカソーラーテックによる、薄膜系太陽電池の生産能力増強が整ったと発表した。
新設備が竣工し、6月中に順次稼働を開始する。薄膜系で世界最高水準の変換効率である12%のハイブリッド技術を使った太陽電池を80メガワット増強し、トータルで年産150メガワットとなる見通しだ。
薄膜製造装置の独自開発による設備費の大幅低減、独自の製膜技術による生産効率と収率の向上に加え、使用部材のコストダウンや基板の大面積化による製造プロセスの革新などを図るとともに、製造コストの大幅なコストダウンを目指す。
太陽電池の国内市場は、日本政府や自治体の補助政策などにより、住宅用をはじめ拡大している。
能力増強設備が稼働することによって、2012年度には国内市場で10%以上のシェア獲得を目指す。