東芝とクボタは6月8日、今月から関東地区で海上コンテナの共同で利用する「共同ラウンド輸送」を開始すると発表した。
物流費の抑制とCO2排出量の削減を図るためで、初年度は約1500本(40フィートコンテナで換算)のコンテナを共同利用する。
共同ラウンド輸送は両社の拠点が近い点に着目したもので、これにより120トンのCO2排出量を削減する。東芝は千葉県柏市内の倉庫に輸入品を運搬した帰り便として、東京港に空のコンテナを回送しており、クボタは輸出品の積み込みのため、東京港から茨城県つくばみらい市の筑波工場まで空コンテナを回送している。
そこで共同ラウンド輸送では、東芝が柏市の倉庫で荷降ろしした空コンテナをつくばみらい市に回送し、クボタの出荷用コンテナとして活用する。
両社はコンテナタイプの共通化など、共同ラウンド輸送の対象にするコンテナ数を増やし、関東地区以外での運用も検討する。両社は共同ラウンド輸送のノウハウを活かし、第三者との連携の可能性も模索する。