日本出版販売は6月11日、大阪府摂津市の「関西サービスセンター」を10月29日付で閉館すると発表した。
関西サービスセンターは10月29日で店売業務を終了し、事務所も閉鎖する。閉鎖後は、無在庫の物流拠点として大阪府門真市へ移転し、在京阪神出版社の窓口(仕入・受品・回送)など、配送作業を中心に業務を行っていく。
同センターは、2000年10月に日販関西支社の店売として、従来の西日本流通センターをリニューアルし、10年にわたって、関西地区の店売機能(在庫・受注窓口)・在京阪神出版社の窓口機能(仕入・受品・回送)を担ってきた。
一方で、同社はFAシステム・SAシステムの強化を図り、注文処理の一層の迅速化・品質向上に努めている。一昨年末には王子流通センターのリニューアル「王子NEXT」が完成し、新刊センターやデータインセンター、新ソーターであるBCSなどを導入。昨年末には新規顧客注品の取り寄せサービス「本の超特Q! QuickBook」を稼働させ、ネット書店なみのスピードと豊富な品ぞろえを実現している。
こうした物流体制の拡充を受け、関西サービスセンターの閉館を決定した。
なお、関西・岡山支社の各支店(大阪支店・京都支店・神戸支店・岡山支店)は今後も営業力強化に努め、書店の支援体制を充実させる。