ホンダのベトナム現地法人、ホンダベトナムカンパニー・リミテッド（HVN)は6月29日、二輪車工場の年間生産能力を50万台拡大することを決めたと発表した。
HVNは1997年に二輪車の生産を開始、2008年までに年間150万台の生産体制を構築してきた。能力拡大により、HVNの生産能力は年間200万台体制となる。
生産能力の増強は、既存敷地内で建屋を拡張して行う。総投資額は約7000万ドル（約63億円）となる見通しだ。稼働開始時期は2011年後半を予定している。
ベトナムの二輪車市場は、2009年には販売台数226万台と前年比2割増で堅調に推移しており、中国・インド・インドネシアに続いて世界第4位の市場。特にATモデル市場は75万台で前年比7割増となっている。今後のATモデルの需要拡大も視野に入れ、今回の能力拡大を決めた。
