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三菱ふそう/NOx低減の尿素水供給を拡充

2010年07月20日/CSR

三菱ふそうトラック・バスは7月20日、NOxの大幅な低減に寄与するAdBlue(尿素水)の供給体制を大幅に拡充したと発表した。

「環境性能」「経済性」の向上、排出ガス規制(ポスト新長期)に適合するために採用している、新開発排気後処理装置「BlueTecシステム」(DPF+尿素SCR)の構成要素。

新規に携帯性に優れた5リットル容器を開発するとともに、通信販売を開始する。

従来のAdBlue購入可能拠点数は約1000か所のトラックステーション(宇佐美・IKKO・鈴与・太陽鉱油・コーナン・吉田石油店・キタセキ・新出光他)と約500か所の販売会社拠点(MFTBC・UDトラックス)の合計約1500か所だった。

利便性向上を考えUDトラックスと共同で一般のサービスステーション(SS)へのAdBlue供給体制拡大要請を行った結果、出光系列の主要なSSやコスモ石油系列の一部のSS、鈴与商事の協力を仰ぎ、SS拠点数を増加させる計画だ。これによって、北海道から沖縄までAdBlueを購入する供給環境が整う。

全国石油商業組合連合会(全石連)の協力によって、他のSSでもAdBlueを取り扱う体制が拡大する見通しだ。

SSでの供給体制を補完するために、以前から実施している全国約250か所の三菱ふそう販売店に加えて、全国約400か所の三菱ふそう指定サービス工場においてもAdBlueを取扱う。

タンク容量が小さいトラックでの利便性向上を図るため、5リットルのAdBlue供給容器を商品化し、全国の三菱ふそう販売店での取り扱いを開始した。

大塚商会が運営するネット通販「ぱーそなるたのめーる」で8月から、5リットル容器の取り扱いを開始する。

MFTBCは2007年に発売した大型トラック「スーパーグレート」に初めて尿素SCRシステムを搭載。ことしに入ってからは「BlueTecシステム」と名称を変えて4月発売の新型大型トラック「スーパーグレート」を皮切りに、中型トラック「ファイター」、大型観光バス「エアロクィーン」「エアロエース」、大型路線バス「エアロスター」へと全面的に採用した。

新開発排気後処理装置「BlueTecシステム」(DPF+尿素SCR)を採用することで、PM、NOxの大幅低減の実現と、燃費向上によるCO2削減の両立を図ることができる。同システムに不可欠なのが、AdBlue(尿素水)。AdBlueは、無色・無臭で人体に無害であり、不燃物であることが特長。主原料の工業用尿素は保湿剤として化粧品にも採用されており、取り扱いについては特別な資格は必要なく、安全性の高い物質だ。

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