住友林業と日本電気（NEC）は7月20日、住宅業界向けクラウドサービス事業において協業することで合意、10月から物流システム・簡易プラン作成CADのSaaS型提供を開始すると発表した。
工務店・建材納材店・専門工事業者・設計事務所・建材メーカ・建材商社などの住宅関連事業者向けの業務システムをネットワーク経由（SaaS型）で提供するクラウドサービスを企画・開発し、「JHOP（ジェイホップ）」の名称で、20日から販売活動を開始した。
バーチャル展示場・電子カタログ・プラン集などの家づくりに関する情報提供や、構造設計CAD・実行予算・販売管理・工事／資材発注・工程管理などの業務システムをSaaS型で順次提供していく。
NECや「JHOP」パートナーが有する住宅業界向けのアプリケーションを、NECのデータセンターに設置したクラウドサービス基盤から提供する。住宅建築の各プロセス（プラン作成／概算見積、設計、工事工程計画／積算、施工、アフター／リフォーム）において必要となる、簡易 プラン作成CAD、プレゼン・意匠CAD、構造設計CAD、積算・実行予算システム、工事／資材発注システム、工程管理システム、物流システムなどを順次SaaS型で提供する。
同サービスの利用者が必要なときに必要な分だけ利用できるサービスの価格として、伝票や棟単位の従量課金制を設定。高度なシステムを安価に利用できるようになる。地域の建材納材店が、地域ごとの商習慣や事業者構造に応じて、ＩＴサービスと役務を最適な組み合わせで展開できる。
