日立製作所は7月26日、積載質量2,500kg~5,000kg(定格速度:30・45m/分)まで対応可能な機械室レス荷物用エレベーター18機種を新たにラインアップし、発売を開始する。
従来、ロープ式荷物用エレベーターでは、積載質量2,000kgを超える範囲には、機械室を屋上に設ける機種で対応していたが、大容量のモデルにも、機械室がない「機械室レス」の機種を拡大するもので、新機種は、新設案件だけではなく既設の荷物用エレベーターのリニューアルにも対応している。
機械室レスのエレベーターでは、巻上機や制御盤を格納していた屋上の機械室が不要になることから、エレベーターの設置場所を決める際に配置上の制限を受けにくいという特長がある。
また、周辺の建物に対する日当たりを確保するための規制にも対応しやすくなるなど、建物設計の自由度を向上する。
特に、工場や倉庫などで使用されることの多い荷物用エレベーターは、荷物をスムーズに運ぶための動線を考慮した配置が必要になることなどから、設置の自由度が高い機械室レス機種の需要が増加している。
2008年度の荷物用エレベーターの国内需要台数は、およそ1300台だったが、機械室レス機種の比率は2005年度に約40%であったものが、2008年度は約75%と大きく伸びている。
これを受け、積載質量5,000kgまで対応可能な機械室レス荷物用エレベーター18機種を新たに発売しラインアップを強化した。
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