凸版印刷は7月23日、「検証フィルター」をかざすだけで、誰にでもわかりやすく真贋判定ができる、超高性能なセキュリティラベル「リバースグラム」の量産化に世界で初めて成功、輸出企業のブランド保護などの用途に向け7月下旬から本格的に販売を開すると発表した。
リバースグラムは、「検証フィルター」をかざすことにより、高精細な文字や画像を出現させることができる。フィルターを回転させると、その文字や画像が白黒反転する。印刷されたインキの色変化や立体画像ホログラムといった他の偽造防止技術と比較し、正確な真贋判定を可能にする。
新製品は中国国内で流通する偽造防止対策商品の中国当局への事前登録を義務化した法令「産品防偽監督管理弁法」にも対応しており、偽造・模倣被害を被っている企業各社への販売を積極的に推進する。
凸版印刷は偽造・模倣の実態調査から偽造防止技術の導入支援、効果測定まで企業の偽造防止対策を総合的に支援する「ブランドマネジメントサービス」を提供しており、リバースグラムの高いセキュリティ性と合わせ、企業の偽造対策をソフト面・ハード面の両面からフルサポートする。
品質が高く、ブランドが浸透している日本製の輸出品は、海外で模倣・偽造のターゲットとなっている。特に、成長市場であるアジア圏において、被害は減る動きを見せていない。年々偽造品が精巧になる傾向にあり、市場ではより高い技術に裏付けられた偽造防止ラベルと、わかりやすい真贋判定手法が求められている。
