アイオイシステムは7月30日、電子ペーパーを活用したスマートタグシステムを開発し、発表した。
＜スマートタグ＞
開発したスマートタグシステムは電子ペーパーを使用した表示機で、FeliCa Plugチップを組み込んでいる。
電子ペーパーは、バーコードを含む表示内容が書換えできるとともに、無電力で表示し、その内容を保持することができる。また、スマートタグのデータの読み込み、書換えは瞬時でできる。
表示されたバーコード、2次元バーコードは、従来のスキャナーで読み込めるため、従来のシステムをそのまま使うことができる。
オリコンなどの通い箱に電子ペーパーによるスマートタグを紙ラベルの代わりに使用することで、紙ラベルが不要になり、紙ラベルの印刷、発行、ラベルのはがしといった人的業務が払しょくされる。
＜通い箱に装着したスマートタグ＞
試算では、紙ラベル1枚に対するコストはシール1円、貼る作業1円、はがす作業3円として、年間300日で1500円のコストがかかる。スマートタグの販売価格3000円で、2年程度でコストを回収できるものとみている。
さらに、FeliCaを活用した高度な業務を実現し、環境負荷、人的な作業軽減を実現する。なお、販売は9月以降を予定している。
＜説明するアイオイシステムの多田社長＞
スマートタグの仕様
非接触タグ
表示部：2インチ電子ペーパー（200×96ドット）
電池寿命：書換回数1万回または5年
外形寸法：73mm×58mm×8.5mm
使用温度：0～40℃（書換え時）
RF-ID：FeliCa規格
メモリー：192バイト
買換時間：最大2.7秒
アンテナとの通信距離：最大100mm
RF-IDリーダー/ライタ部
通信方式：AI-NET
電源：イーサーネットジャンクションより供給
外形寸法：135.6mm×82.5mm×43mm
使用温度：0～40℃
問い合わせ
アイオイシステム
http://www.hello-aioi.com/
