川崎造船は8月6日、神戸工場でシンガポールのケイラインプライベートリミテッド向け58型ばら積運搬船「オーシャンコロッサス」の命名・進水式を行った。
同社が新しく開発した58型ばら積運搬船の2番船で、進水後岸壁にて艤装工事を行い10月に竣工し、船主に引き渡す予定だ。
船首楼付き平甲板型で、穀類、石炭、鉱石、鋼材などの貨物が積載可能な5船倉を有しており、各ハッチカバー間の船体中心線上に4基の30トンデッキクレーンを装備。荷役設備の無い港湾でも荷役作業が可能。
船体強度の信頼性向上のための新規則(共通構造規則:CSR)を適用し、安全性を確保している。バラストタンクの腐食防止対策として定められた新塗装基準(PSPC)を適用し、高品質の塗装とした。燃料油タンクを二重船殻構造化することで、万一の際の海洋汚染防止対策を施し環境に配慮している。
省燃費型ディーゼル主機関や高効率タイプのプロペラ、自主開発したカワサキフィン付ラダーバルブ、抵抗の少ない滑らかな船首形状を採用し、推進性能を向上し燃料消費量を低減した。