日清ヨークは8月31日、兵庫県西脇市で建設していた新工場を9月末に稼働すると発表した。
乳酸菌飲料のピルクルを西日本地区へ本格展開するために、西日本地区への供給拠点として関西工場を9月末(予定)から稼動する。工場の稼動に先立ち、西日本地区の営業拠点を拡充している。ピルクルの量販店等への販売チャネルの拡大が可能となり、ピルクルの売上高150%(2012年計画/2009年度比)を目指し、全国規模のブランドに育成する。
基幹商品「ピルクル」は、現在、関東工場(埼玉・羽生市)で生産しており、東日本を中心に販売展開している。西日本地区においては、コンビニエンスストア(沖縄を除く)限定で、ピルクル(500ml)だけを販売している。
ピルクルは、コンビニエンスストアで、乳酸菌飲料のカテゴリーシェアランキングにおいて上位に位置する人気の商品となっているものの、生産能力の関係から、西日本ではコンビニエンス限定の発売となっていた。
西日本地区におけるフォロー体制を充実させるために、ことしの4月から、大阪市(大阪営業部)、岡山市(中四国支店)、福岡市(九州支店)にそれぞれ営業拠点を開設した。営業拠点が、5拠点から8拠点になった。
ピルクルは1993年に発売。ゴクゴク飲める乳酸菌飲料をコンセプトにした、手頃な価格の商品。
新工場の設備投資額は40億円で、生産能力は日産6万リットル。出荷エリアは中京、近畿、中四国、九州。