富士通は9月14日から17日までの間、東京ビッグサイトで開催される国際物流総合展2010に出展する。
今年度のメインテーマは、「ロジスティクス・マネジメント・イノベーション~物流情報活用による経営革新」。メインステージでは、日々収支管理システムによる経営革新(物流事業者)、物流情報の統合管理による物流効率化実現(製造業)、輸送品質強化と顧客サービス向上(メーカー物流子会社)の3つの顧客事例として、実際に話を聞いている様子を紹介する。
<出展コンセプトはロジスティクス・マネジメント・イノベーション>
そのほか、物流センター分野の品質向上と効率化、物流基幹業務の効率化、輸配送分野の環境・安全・品質・効率化の3つのデモ展示コーナーを設ける。参考出展もあわせると、22種類のソリューション展示を行う。
物流センター分野の品質向上と効率化では、「ハンディターミナルの活用による庫内作業支援システム」、輸配送分野の環境・安全・品質・効率化では、「運行支援/エコドライブシステム」と「バーコードスキャナー搭載ケータイによる貨物追跡ソリューション」、物流基幹業務の効率化では、「物流事業者向け統合管理ソリューション」がメインのデモ展示となる。
「ハンディターミナルの活用による庫内作業支援システム」は、ハンディターミナルによる物流センター庫内作業支援システムLOMOS/TMのSaaS対応を予定しており、リスト中心の庫内作業からバーコードを活用した運用を実現することで、業務効率化と品質向上を追求する。
「運行支援/エコドライブシステム」は、車載ステーション、FENICS、富士通クラウドの三位一体によるSaaS対応で提供する。
「バーコードスキャナー搭載ケータイによる貨物追跡ソリューション」は、運送事業者向け貨物追跡ソリューションを業務用ケータイ(スマートフォン)F-05Bを用いて低コストで提供。顧客サービス・輸送品質の向上、業務の簡素化を目指し、多様な業務をサポートする。
「物流事業者向け統合管理ソリューション」は、業務全体の効率化を図るとともに、決済業務のスピード化、収支分析など経営マネジメントを支援する。Webアプリケーション化によりクラウド環境への対応も可能となる。
富士通が9月2日に開いた記者会見で、同社の流通ビジネス本部・運輸統括営業部・営業統括部長兼ロジスティクス推進部長の加藤泰司氏は、「富士通の強みは、さまざまな業種の顧客への物流システム構築・導入実績を有するうえ、ハード、パッケージ、SI、サービスに至るトータルソリューションを提供し、部分最適ではなく全体最適を目指すことにある」と述べた。
<会見に臨む加藤泰司ロジスティクス推進部長>
2009年度のシステム納入実績の例としては、卸業の上位30社中17社、運輸業の上位30社のうち16社への実績がある。同社のロジスティクスソリューション部門は約400名専任体制で、富士通の流通ビジネス本部ロジスティクス推進部においては、拡販/商談支援、プロモーション、商品企画を担っている。