フライトシステムコンサルティングとアイオイ・システムは9月14日、物流現場での環境負荷低減と効率性を向上させるスマートフォン活用ソリューションを共同で展開していくと発表した。
紙ラベルにかわりアイオイ・システムが開発した読み書き変更が可能の「スマートタグ」を活用する。
「スマートタグ」は、電子ペーパーを使用した表示機に、FeliCa技術を組み合わせた非接触IDタグ。物流現場で通い箱に使用している紙ラベルに代わり使用することによって、物流の効率化と高度化を図る。紙の印刷物と同じく無電力で内容を表示でき、文字表記だけでなくバーコード、QRコードの表示も可能だ。スマートタグにはFeliCaが組み込まれており、電子ペーパーの表示内容を非接触近接通信によって一瞬で書きかえることが可能だ。
物流現場では大量の紙ラベルが使用されており、中規模の物流センター内で使用されるラベルは1日約2万枚ともいわれている。ラベル剥離機や洗剤なども入れると、物流センターでの紙ラベルのコストと比べ、スマートタグでは約2年程度でコストを回収できるのが特徴だ。紙ごみをなくした環境負荷低減と、効率的な物流も実現できる。
両社は、物流現場で利用される通い箱にスマートタグを設置することで、生産管理システム、物流システム、デジタルピッキングシステム、POSシステムなどの必要な情報だけをスマートフォンで読み取り、インターネット上のクラウドデータベースで共有するソリューションを共同で展開する。
物流現場でフライトシステムが開発する専用アプリケーションとスマートフォンを活用することによって、スマートタグの中から必要な情報を取捨選択しスマートフォン上に表示することが可能。出荷情報確認、入荷検品、生産情報などを手軽に確認することができ、物流の効率化・高度化を実現する。
出荷現場ではコンテナへの納品リストをデジタル情報としてスマートタグに入れることができる。納品された側ではスマートフォンをスマートタグにかざし、スマートタグ内に収められている納品情報を閲覧することができ、入荷検品作業の効率化、ペーパーレス化を実現する。
