NECは9月27日、ノルウェーの国営郵便事業者であるノルウェーポストに、郵便自動化システム（フラットソータ）を納入したと発表した。
システムは、ノルウェーの全郵便物の60％を処理する「オスロ郵便物仕分けセンター」に設置し、5月から本格稼動している。
フラットソータは、紙の封書、ビニール封書、雑誌、新聞、書籍など、大きさや形状がことなる郵便物のあて先住所を一括で読み取り、住所に応じて、指定された区分口に自動的に仕分けるシステム。
納入したフラットソータは、郵便物の供給部（フィーダ）が4つ、区分口が300口用意されており、1時間あたり最大4万点の郵便物を処理することができる。従来は郵便物の入ったトレイを作業員がフィーダに供給し、空になったトレイの交換も作業員自ら行っていたが、導入したシステムではこれらの作業を自動化し、作業員の負担を軽減している。
読み取った住所をもとに、郵便配達員が配る順番に郵便物を自動的に並び替える「道順組立」機能にも対応する。
ノルウェーポストは、2003年に郵便物処理の効率化を行うプロジェクトを立ち上げ、NECは同社に郵便物自動選別取揃え押印機などのシステムを納入してきた。
