旭硝子は10月7日、51.47%の持分を持つ韓国電気硝子の株式を公開買付けで取得すると発表した。
公開買付け終了後、韓国内の関係機関の承認を前提として、公開買付け対象会社の上場廃止を進める。
テレビやパソコンなどのディスプレイは、ブラウン管(CRT)から液晶、プラズマ等フラットパネルディスプレイ(FPD)へシフトしており、CRT用ガラスの需要は急激な減少を続けている。
旭硝子グループは、CRT用ガラス事業について、これまで日本国内、東南アジアなどからの撤退等、生産体制の再編を進めており、公開買付け対象会社とした韓国電気硝子1社だけでCRT用ガラス生産を継続している。
CRT用ガラス事業の経営環境は、厳しくなることが予想されるため、さまざまな経営施策を主導的で迅速に進めることを目的に、公開買付けを通じて同社持分以外の全株式を取得することにした。