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雪印メグミルク/次世代型生産物流体制で新工場建設、総投資額470億円

2010年11月05日/物流施設

雪印メグミルクは11月5日、日本ミルクコミュニティと雪印乳業の設備投資を決めた。

まず、雪印乳業は12月、取得予定の茨城県稲敷郡阿見町(阿見東部工業団地)の用地に、プロセスチーズとマーガリンを製造する新工場を建設する。

新工場は、立地の良さを有効活用するため倉庫機能も強化し、原料から製品までのトータルのSCMに取組む。

生産の効率化を推進するための新技術導入により、「次世代型食品工場」を構築し、市場競争力の強化に取組む。

なお、新工場の稼動後、雪印乳業の既存3工場(横浜チーズ工場、関西チーズ工場、厚木マーガリン工場)を順次閉鎖する。

<原料から製品までの効率的な生産物流体制>
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この他、国内酪農政策における国産チーズ振興の方向性と連動し、国産ナチュラルチーズの消費拡大に寄与するとともに、オンリーワン商品「さけるチーズ」の増販に向けた生産設備を増強する。

さらに、日本ミルクコミュニティでは、海老名工場に将来的にも飲料・デザート類事業の首都圏における重要拠点として位置付け、その基盤整備を進めるとともに、物流優位な立地を有効活用して市場競争力を強化する。同工場でヨーグルトの増販に向け、「ナチュレ恵」の生産設備も増強する。

なお、効率的生産物流体制の構築に関わる設備投資の実施に伴い、2011年3月期第3四半期に主に臨時償却として約30億円の特別損失の発生が見込んでいる。

閉鎖工場の土地の活用は、今後決定する。

新工場の概要
設備の内容:乳製品の製造工場と倉庫
投資額:250億円
所在地:茨城県稲敷郡阿見町大字星の里(阿見東部工業団地内)
敷地面積:約11.4ha
生産品目:プロセスチーズ、マーガリン類
生産物量:約5万t/年
工事着工予定:2011年3月
操業開始予定:2013年度下期(全ライン稼動)

設備の内容:さけるチーズの製造新棟
投資額:68億円
投資対象工場名:大樹工場(北海道広尾郡大樹町)
工事着工予定:2011年4月
稼動開始予定:2012年度上期

海老名工場の投資概要
設備の内容:牛乳、乳飲料等の製造工場
投資額:127億円
投資対象工場名:海老名工場(神奈川県海老名市)
工事着工予定:2011年7月
稼働開始予定:2012年度下期

設備の内容:ヨーグルトの製造設備
投資額:25億円
投資対象工場名:海老名工場(神奈川県海老名市)
工事着工予定:2011年4月
稼動開始予定:2012年度下期

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