センコーと佐川急便は第7回エコプロダクツ大賞において、エコサービス部門で受賞し、12月9日から開催されている「エコプロダクツ2010」の会場内で表彰式が行われた。
国土交通大臣賞を受賞したのはセンコーの「バルクコンテナ一貫物流システム」。粉体・粒体の石化樹脂の輸送で紙袋やフレコンを使用した従来のトラック輸送から、鉄道・海運にも容易にモーダルシフトを可能とするバルクコンテナおよび特殊トレーラーシャーシーの開発が評価されたもの。これにより、CO2排出量はトラック輸送の半分となり、包装資材も紙袋の廃棄がなくなり省資源化を実現した。
<表彰式で賞状を受けるセンコー福田社長(左側)>
エコプロダクツ大賞推進協議会会長賞の佐川急便は、「物流パフォーマンス(CO2)の見える化に向けた情報提供」で受賞。改正省エネ法で荷主に対してエネルギー報告義務が課されたが、不特定多数の顧客からの宅配便などは情報提供が困難。
同社は従来からの自社貨物情報システムと、燃費法、トンキロ法を基にした輸送委託先の使用エネルギーを把握することで、全体の使用エネルギーを求め、荷主ごと輸送トンキロに応じて使用エネルギーを算出。現在261社に情報提供を実施し、宅配輸送事業者の先駆けとなった点が評価された。
<会場内のブース前に展示された佐川急便の表彰状>