ハウス食品(株)が7月18日に公表した「社会・環境レポート2007」によると、物流面では原単位当たりのCO2排出量は削減できたものの、事業拡大に伴い輸送量が増大したため、CO2排出量そのものは増加傾向を示している。
原単位当たりのCO2排出量削減では、モーダルシフト、エコドライブ、大型トラック採用による効率輸送などの取り組みが効果を上げた。
ただ、事業の拡大による輸送量の増大に伴い、CO2排出量は増加傾向にあることから、今後は「食品企業同士で協力して製品輸送を行う共同配送などを進め、輸送効率の改善に努める」としている。
製品輸送でのモーダルシフトに取り組んだ結果、モーダルシフト比率は2002年度の29%から2006年度には34.1%となった。
物流子会社のハウス物流サービス(株)では、全トラックにデジタルタコグラフを装備、エコドライブと安全運転で効果を上げているという。
この取り組みの結果、燃量効率は特大トラックで目標3.67kmに対し、3.69km、中型トラックは目標6.32kmに対して6.44kmとなり、目標値を達成した。
2007年度からは省エネ法の改正に伴い、詳細なトラック区分ごとに目標設定をしてCO2排出削減に取り組んでいる。
返品製品の削減にも取り組んでおり、包装資材を含む排出重量は、2004年度1581トン、2005年度1541トン、2006年度1131トンとなり、大幅削減を達成している。