日本カーボン(株)は、製鋼用人造黒鉛電極と並び、新たに事業の中核にするため炭素繊維製品群(炭素繊維系断熱材・機能材、C/Cコンポジット)の生産能力を大幅に増強する。
既存の熱処理分野、半導体分野などの根強い需要に対応するだけでなく、高度な高温処理技術を必要とする新規分野での幅広い需要にも応えて行くため、当該製品群の製造拠点工場である滋賀工場(滋賀県近江八幡市)に成形、焼成、黒鉛化等各工程生産能力を増強するもの。
同社は2003年1月、特殊炭素製品事業の一部を分社化し生産の効率化、利益の改善を計ると共に、一方では炭素繊維製品事業の拡大を志向し国内、海外マーケットで新規分野の開拓を行ってきた。
既存の分野だけでなく太陽電池や各種燃料電池などのエネルギー関連部材、光ファイバー関連部材などをターゲットに、販売金額は2007年には現在の倍増にあたる50億円を見込んでいる。
今回決定しました設備投資は1期工事を本年末に完成、2期工事を2005年中頃の完成を目標に進めており、投資金額は約10億円。